依存し合う現代家族……
 お互いがお互いに……
  家族とは何だろう……。

古城十忍イギリス留学帰国直後、再演出  
文化庁の助成によりロンドン・スコットランドに留学していた古城十忍が帰国しての第一弾は、現代家族を描いて好評だった「パラサイト パラダイス」の再演出となる。 海外で受けた刺激が演出面にどう現れてくるのかご期待下さい。  
依存しあう家族、「〜らしさ」を描く。  
30歳を過ぎても親元を離れない若者が増えている。また娘の恋人が居候のように同居する家庭もある。子離れできないでひたすら干渉し続ける親もいる。
誰かに寄生しなければ生き甲斐を見いだせない人々の価値観を探る。

 




 
>>>PARASITE PARADISE  
 3LDKの高見家に住むのは、会社勤めのお父さん、専業主婦のお母さん、バリバリキャリアOLの娘、大学生の息子。一見どこにでもありそうなフツーの一家だが、最近は少し様子が変わってきている。お父さんはプラモデルに夢中だし、お母さんは携帯メールで出会い系サイトめぐり、娘は年下でフリーターの彼氏を部屋に住まわせ、息子は大学も行かずに引きこもり。おまけにサプリオタクの隣のおじさんが、我が家のごとくしょっちゅう出入りしているという現状。
  そんなある日、お母さんのお母さんが、アキレス腱を切ったことを理由に同居を求めてやってくる。なんとか同居を断りたい高見家だったが、追い打ちをかけるようにお父さんのお父さんまでもが独り暮らしの家を売り払い、同居を求めて乗り込んで来た……。
  それぞれの言い分が交錯する中、家族会議が開かれた。結局、お父さん、お父さんのお父さん、お母さん、お母さんのお母さん、娘、娘の彼氏、息子、という7人が一つ屋根の下、窮屈な雑居生活を始まめることになってしまったのだが、お母さんのお母さんのギプスはいっこうにはずれる気配はなく、お父さんのお父さんはどんどん傍若無人になってゆく……。
 すっかり居心地の悪くなった高見家。お母さんはますますストレスがたまり、お父さんと息子は衝突し、老人たちはいまだ孤独な生活の不安に悩まされている。そんな過密状態の家の中で、パラサイト族たちは、「自分のよりどころ」をうっすらと考え始め、「パラサイト」に終止符を打つべく、高見家を出ていくという結論をだしたのだった──。

 


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劇団一跡二跳
制作:岸本 匡史