新脚本でお届けする、
女同士のプライドを賭けた凄まじいバトル。


 文化庁の在外研修制度(海外留学制度)が始まって早くも40年になりますが、その演劇部門の成果公演が昨年度から実施されるようになり、第1回は昨年10月、山下悟氏(演劇集団円、平成7年度派遣)の演出で『クーランガッタ・スクランブル』が上演されました。
  第2回となる今回は古城十忍氏(一跡二跳、平成16年度派遣)の演出で、新訳による『メアリー・ステュアート』が上演される運びとなりました。
  今回採り上げられる『メアリー・ステュアート』は、ピーター・オズワルド氏の新脚本によるもので、2005年8月にロンドンのドンマーウェアハウスで初演されて大好評を博し、ウエスト・エンドに進出した作品です。本邦初演となる『メアリー・ステュアート』にご期待ください。


[あらすじ]
  男で身を滅ぼしたと言われるスコットランド女王「メアリースチュアート」。一生独身を貫くことを宣言し「ヴァージン・クィーン」と呼ばれたイングランド女王「エリザベス1世」。
  舞台は16世紀のイギリス。エリザベス1世の暗殺計画に関与した嫌疑で、今やメアリースチュアートは幽閉の身となっている。メアリーの処刑をエリザベスに急き立てる男たちと、メアリーを救出しようと画策する男たち。政治的駆け引きに翻弄されながら展開する、女同士のプライドを賭けた凄まじいバトル。果たして二人の女王の運命は……?

文化庁芸術家在外研修(平成14年度から新進芸術家海外留学制度)
文化庁では、将来我が国の芸術界を担う芸術家を養成するため、昭和42年度から若手芸術家を海外に派遣し、 研修の機会を提供する「芸術家在外研修(新進芸術家海外留学制度)」を実施しています。これまでに派遣された芸術家は 2,200人を超え、現在の我が国芸術界の中核的な存在として国内外で活躍しています。
 


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劇団一跡二跳
制作:岸本 匡史