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ある種の「気分」というものをそのまま舞台に乗せてみたい。
その思いからスターとして今回、「10代の気分」を探ってみました。
10代の彼らは今どんな気分を感じているのか。何に価値を持ち、何に価値がないのか。
未成年の凶悪犯罪、陰湿ないじめは今も増え続けています。
生きることと死ぬこと。
それらを彼らは今、どんな気分でとらえているのか。
30代半ばの僕に、これはなかなかしんどい作業でしたが、
一方ではとても凛とした気持ちにもなれた気がしています。
1995年7月 古城十忍

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小嶋若い女
少年A切れねぇよ。
少年Bなんで。あのタコならまたかけりゃいいじゃん。
少年A両手ふさがってっだろ。どうやって切れんだよ。
少年Bいったん降ろしゃいいだろ。超重いんだからちゃんと持てよ。
少年Aヒロミ。
少年B何だよ?
少年A内山、おまえがタコって言ったの聞こえたってよ。
少年Bタコタコタコタコ!
少年A(声を潜め)わめくな、見つかったらどーすんだよ。

エイジ……ここ、よく来るの?
若い女気が向いたらね。
エイジなんで一緒に帰らなかったの?
若い女別に。帰る理由ないし。(キャンバスを指し)これ何を描くの?
エイジ何も描かない。
若い女え?
エイジ写真に撮るだけなんだ。
若い女ただのキャンバスを?
エイジ今ほらブランコの影が映ってる。そういうの撮るんだ。

オサナイ何してた?
エイジ……別に何も。
オサナイいつからここにいた。
エイジ………。(無線機をナップにしまう)
オサナイシカトすんなよ。
エイジしてないよ。
オサナイベッド運んできたの、見てたのか?
エイジ誰にも言わないよ。

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