子どもを産むことの「喜び」と「難しさ」。
二つの視点から、延べ約70人にも及ぶ人々にインタビュー取材を敢行。
子どもを授かったばかりの夫婦、産まない選択をした夫婦、
不妊治療経験者、子どもの「胎内記憶」を聞いた親たち、
産婦人科医、助産師、精子ドナー、少子化対策に頭を悩ます人たち……。
その多彩にして膨大な証言から、いったい何が浮かび上がってくるのか?
今、この国で「子どもを産むということ」を見つめ直す、ノンフィクション演劇。
なぜ日本人は子どもを産まなくなったのか? 古城十忍
日本は今、「少子高齢化社会」への道をひた走っています。一人の女性が生涯に出産する子どもの数を表す「合計特殊出生率」を見ると、2010年の日本は、わずかに「1.39」。
2005年に「1.26」という過去最低を記録した後、若干の回復傾向が見られるとはいえ、先進国の中で比較してみても、今なお相当に低いレベルにあります。2003年以降、「少子化対策担当特命大臣」のポストまで設け、国を挙げての対策に乗り出しているにもかかわらず、歯止めがかかったと言える状況には至っていません。
……なぜ、日本人はこうも子どもを産まなくなったのだろう?
「子育てしにくい国」という声も聞かれる中で、子どもを産むに当たって今の我が国にはどんな障壁があるのか。「出産」は今、現代人にとってどう捉えられているのか。もしかしたらそこには「時代の気分」や「社会の変容」が深く関わっているのかもしれない。いや、それより私たち自身が、「命」に対する考えを大きく変えてしまったのかもしれない……。
そう思い立って、俳優たちと膨大なインタビュー取材に乗り出しました。相当に骨の折れる作業です。身近にありながら、謎の少なくない「出産」をめぐる問題に挑んでみます。
二つの視点から、延べ約70人にも及ぶ人々にインタビュー取材を敢行。
子どもを授かったばかりの夫婦、産まない選択をした夫婦、
不妊治療経験者、子どもの「胎内記憶」を聞いた親たち、
産婦人科医、助産師、精子ドナー、少子化対策に頭を悩ます人たち……。
その多彩にして膨大な証言から、いったい何が浮かび上がってくるのか?
今、この国で「子どもを産むということ」を見つめ直す、ノンフィクション演劇。
なぜ日本人は子どもを産まなくなったのか? 古城十忍
日本は今、「少子高齢化社会」への道をひた走っています。一人の女性が生涯に出産する子どもの数を表す「合計特殊出生率」を見ると、2010年の日本は、わずかに「1.39」。
2005年に「1.26」という過去最低を記録した後、若干の回復傾向が見られるとはいえ、先進国の中で比較してみても、今なお相当に低いレベルにあります。2003年以降、「少子化対策担当特命大臣」のポストまで設け、国を挙げての対策に乗り出しているにもかかわらず、歯止めがかかったと言える状況には至っていません。
……なぜ、日本人はこうも子どもを産まなくなったのだろう?
「子育てしにくい国」という声も聞かれる中で、子どもを産むに当たって今の我が国にはどんな障壁があるのか。「出産」は今、現代人にとってどう捉えられているのか。もしかしたらそこには「時代の気分」や「社会の変容」が深く関わっているのかもしれない。いや、それより私たち自身が、「命」に対する考えを大きく変えてしまったのかもしれない……。
そう思い立って、俳優たちと膨大なインタビュー取材に乗り出しました。相当に骨の折れる作業です。身近にありながら、謎の少なくない「出産」をめぐる問題に挑んでみます。