> 上演内容
[作・演出] 古城十忍
愛する息子が、人を殺した。
愛する娘が、殺された。
娘を殺された両親と、殺した青年の両親が、
一緒に旅に出る。
「案内人」と呼ばれるコーディネーターとともに、
ワンボックスカーに乗り込み、
1泊2日のささやかな旅に出る。
旅のあいだ、緊張は途切れない。
誰もが、言葉に詰まる。息も詰まる。
胸が張り裂けそうになる。
娘を殺された両親の胸には、
憎悪だけが渦巻いている。
罪を犯した息子の両親は、
針のむしろにただただ座り続ける。
2組の両親の行き先はいったいどこなのか?
そもそも旅の目的は?
旅の果てに旅行者たちを待ち受けているのは、
癒し? 赦し? それとも……?
『奇妙旅行』初演劇評
【テアトロ2003年3月号p.59「ベストワン・ワーストワン」】
浦崎浩實
古城十忍=作演出、一跡二跳公演『奇妙旅行』(シアタートップス)もアクチュアルな作品で、観劇後の余韻の濃い作品だった。二組の夫婦が一緒に旅行をする。出かける先は刑務所で、双方、同一人物に面会するのだが、片方の夫婦にとってはそれが愛しい息子でも、もう片方の夫婦にとっては我が子を殺害した憎き犯人なのである。
こういう題材を偽善を交えずに描くのは至難の業と思われるが、作者は、右に揺れ左に揺れする当事者の(登場人物の)心理に敬意を払いつつ、少しずつ少しずつ、前に進めていく。その作者の手つきに深い感銘を受けた。本作もまた、最良のエンディングが用意されているわけではないが、人間は生きている限り、心を働かせなければならないという実作者の祈りが深々と伝わってくるのだ。現代の名作として躊躇なく推したいと思う。
[出 演]
*出演者交代の お知らせ
出演を予定していました「日暮一成」は体調不良により降板、替わって「長田典之」が出演致します。
●チラシの画像をクリックすると、別ウィンドウで見ることができます ↓
[スタッフ] 美術=礒田ヒロシ 照明=磯野眞也 音響=黒澤靖博 舞台監督=尾崎 裕
衣裳=加島博美 小道具=増田 和 車両=奥村洋治 演出助手=谷本健志
舞監助手=越智哲也 イラスト=古川タク デザイン=西 英一
スチール=富岡甲之 票券=ぷれいす
協力=タクンボックス/Gプロダクション/青年座/ノックアウト/ユニークポイント
宝井プロジェクト/一二の会/「エンジェル」の皆様
制作=藤川けい子
製作=(株)オフィス ワン・ツー
平成24年度文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)
■前売開始 1月16日(水)
■全席指定 前売 4,000円 当日 4,500円 学生 2,500円(「ぷれいす」のみでの取り扱い、要学生証提示)
※受付開始および当日券販売開始は開演の1時間前、開場は30分前です。
※10歳未満の児童はご入場いただけません。
■場所:テアトルBONBON →
MAP
【公演日時】
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2/28木 |
3/1金 |
2土 |
3日 |
4月 |
5火 |
6水 |
7木 |
8金 |
9土 |
10日 |
14:00 | |
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19:00 |
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★マーク=アフタートークセッションあり
3月4日(月) |
「奇妙旅行のこと①」 |
土屋良太×洪明花×古城十忍 |
3月5日(火) |
「奇妙旅行のこと②」 |
尾身美詞×関谷美香子×山下夕佳 |
3月7日(木) |
「『奇妙旅行』を読み解く」 |
リュ・ジュヨン×洪明花×古城十忍
※リュ・ジュヨン氏は劇団サンスユのソウル公演『奇妙旅行』の演出で、2011年「東
亜演劇賞」新人演出家賞を受賞 |
■チケット取り扱い
ぷれいす 03-5468-8113 (平日11:00→18:00)
http://www.place-net.co.jp/
e+(イープラス)
http://eplus.jp/
電子チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:426-001)
http://t.pia.jp/
ローソンチケット 0570-084-003 (Lコード:33814)
0570-000-407(オペレーター対応)
http://l-tike.com/(パソコン・携帯)
Confetti(カンフェティ)WEB予約 http://confetti-web.com/
電話予約 カンフェティチケットセンター0120-240-540
(平日10:00~18:00)
*カンフェティ取り扱いでは、3月2日(土)14:00、6日(水)14:00、9日(土)14:00の回に、
「無料託児サービス」があります。
■お問い合わせ
ぷれいす 03-5468-8113 (平日11:00→18:00)
ワンツーワークス
〒166-0004 東京都杉並区阿佐谷南1-8-3 佐保会東京会館101
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