「死を迎える=楽しく笑える」?
去年、胃癌が発覚した身としては、「死」はもはや他人事ではありません。他人事ではないから考えます。癌で逝った父親も母親も苦しみ抜いて人生最期の時を迎えたので、「死を迎える=壮絶な苦痛」という恐怖に怯える私は「そのとき」に笑って旅立てるのか、まるで自信がありません。しかし、もし楽しく笑って「そのとき」を迎えられるなら、この先、生きることにも前向きになれそうです。「死を迎える=楽しく笑える」。この大きな矛盾に思えることが、果たして実現できるのか。悶々とした思いを抱えつつ取材を重ね、いろんな人に会い、たどり着いたひとつの答えがここにあります。
作・演出 古城十忍
去年、胃癌が発覚した身としては、「死」はもはや他人事ではありません。他人事ではないから考えます。癌で逝った父親も母親も苦しみ抜いて人生最期の時を迎えたので、「死を迎える=壮絶な苦痛」という恐怖に怯える私は「そのとき」に笑って旅立てるのか、まるで自信がありません。しかし、もし楽しく笑って「そのとき」を迎えられるなら、この先、生きることにも前向きになれそうです。「死を迎える=楽しく笑える」。この大きな矛盾に思えることが、果たして実現できるのか。悶々とした思いを抱えつつ取材を重ね、いろんな人に会い、たどり着いたひとつの答えがここにあります。
作・演出 古城十忍
映像では伝えられない「何か」
「思いやりの医療」を日々実践し、日本中に広める活動をしている「おげんきクリニック」の岡原仁志です。このたびの『死に顔ピース』の公演は小生が実際に最期のお手伝いをさせていただいた方の実話をもとにしてできた物語です。この方の最期はかつて、テレビニュースのドキュメンタリーで放送されたことがあります。その映像から幾つかの事実は視聴者の皆様には伝わりました。しかし、本人や家族の想いや真実は、その映像では伝えきれていませんでした。それらの真実を皆様に伝えられる方法は「演劇」ではないかと今、私は感じています。
「おげんきクリニック」院長 岡原仁志
「思いやりの医療」を日々実践し、日本中に広める活動をしている「おげんきクリニック」の岡原仁志です。このたびの『死に顔ピース』の公演は小生が実際に最期のお手伝いをさせていただいた方の実話をもとにしてできた物語です。この方の最期はかつて、テレビニュースのドキュメンタリーで放送されたことがあります。その映像から幾つかの事実は視聴者の皆様には伝わりました。しかし、本人や家族の想いや真実は、その映像では伝えきれていませんでした。それらの真実を皆様に伝えられる方法は「演劇」ではないかと今、私は感じています。
「おげんきクリニック」院長 岡原仁志