少女 | 新一郎って知ってる? | |
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男4 | ………。(驚いたように少女を見る) | |
少女 | 知ってんだ。。 | |
男4 | 全然。 | |
少女 | 何だ、それ。 | |
男4 | ハルさん、帰ってこないのか? | |
少女 | 時間かかると思うよ。 | |
男4 | あ、そ。 | |
少女 | ………。(様子を窺いつつお茶を飲む) | |
男4 | ………。(煙草を吸っている) |
男4 | この際、行っといたほうがいいと思うけどな、ウケ狙いだろうが何だろうが。 | |
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男2 | (憮然と)……何だ、ウケ狙いって。 | |
男4 | おっと30メートルまで行って、今振り返った。ってとこだな。 | |
男2 | そんなに行ってねぇよ、あいつ、トロくせぇもん。 |
男4、また煙草に火をつけるとどっかりと座る。 それから改めて室内を見回し、なんとなく引き出しが目に留まって近づき、開けてみて、中にあった薬袋を取り出して見る……。 少女、いつのまにか八畳間の上がり口に立っていて─。 | |||
少女 | やっぱし泥棒だ。 |