ツメタ郎 | いいから、俺の代わりに日直やれよな。 | |
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走次 | だから理由を言ってよ。日直を代わることに吝でないから。 | |
ツメタ郎 | ………。 | |
走次 のりこ | ………。(行こうと) |
走次 | 日直代わってくれって頼まれたんです。 | |
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男先生 | 日直? お前、昨日も日直じゃなかったか? | |
のりこ | ツメタ郎君がいじめてるんです。 | |
男先生 | いじめ? いつ?どこで?何を?どうした? | |
走次 | 売られた喧嘩を買うほど僕は子供じゃありません。 |
のりこ | あたしたちは魔法にかかってるのよ。 | |
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走次 | 魔法? | |
のりこ | だから、これだってば。(本を示す) | |
走次 | 「夏の夜の夢」? | |
のりこ | これで妖精パックが魔法をかけるのよ。ほら、ここ。(頁を繰る) |
走次 | そうか! 本当の恋人だけが大人に見えるのか…(のりこと目が合って)え? | |
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のりこ | あなたのこと好きよ。 | |
走次 | え! | |
のりこ | 結婚してもいいわ。 | |
走次 | ちょっと待ってよ。随分、簡単に言うんだな。 | |
のりこ | あら、今時の21ってこんなもんよ。 |