■公演データ
[主催] 栃木県、栃木県自殺対策連絡協議会、宇都宮市、財団法人栃木県精神衛生協会
[日時] 2010年7月31日(土)
[会場] とちぎ男女共同参画センター「パルティ」1F パルティホール
[進行] 13:20―主催者あいさつ/栃木県副知事 麻生利正氏
13:30―『誰も見たことのない場所』上演
15:40―アフタートークセッション
[入場料] 無料 *電話・FAX、メールのいずれかにて、氏名・参加人数を伝える
[日時] 2010年7月31日(土)
[会場] とちぎ男女共同参画センター「パルティ」1F パルティホール
[進行] 13:20―主催者あいさつ/栃木県副知事 麻生利正氏
13:30―『誰も見たことのない場所』上演
15:40―アフタートークセッション
[入場料] 無料 *電話・FAX、メールのいずれかにて、氏名・参加人数を伝える
■観客動員
観客動員数 350名
■アフタートーク
「取材から見えてきた自殺の現実」
古城十忍(劇作家・演出家)×鹿島田千帆(レディオベリーアナウンサー)
古城十忍(劇作家・演出家)×鹿島田千帆(レディオベリーアナウンサー)
■アンケートに寄せられた声
- 自殺は生きている者にとって背中合わせであり、他人事でも独りよがりでもない。自殺を良く知ることの大切さを感じた。
- 「電車を乗り換えるように」という言葉がまさにその通りだと思いました。「自殺する勇気があれば何でも出来る」というのは違うと思っています。ふっ、と橋を渡ってあっち側へ行っちゃおうかな・・・という感じと思っておりました。「自殺対策」というよりも、みんながお互いを認めて決して人をけなして自分が優越感を味わおうなどと思う必要がない社会になるよう願っています。(アフタートークは)この演劇のでき方など、詳しく分かって、とても良かった。
- 残された人の気持ちを考えると死ねないですね。誰も悲しませず、誰にも迷惑をかけずに死ぬ事なんて出来ない以上、生きなくちゃ。休憩を挟んでのフルバージョンが見たかったです。
- 真に迫った演技で本当に心に響きました。自分の身近でも起こりうる可能性があると自分も強く思います。その時、自分はどうするべきなのか、自殺とは一体何なのか、そういうものが垣間見えた素晴らしい演劇でした。
- 4年前に主人を自殺で亡くし、思い出して涙が出てしまいました。未だにその話をすることが難しい状態です。ずっと忘れる事は無いと思います。話をするのはタブー視しないで、話せるような機会、場所が無いので難しいです。市町村でもっと取り組んで欲しい。(機会や話が出来る場所)
- セットが良かった。木が美しい。もう少しうっそうとした感じを出しても良かったかと思う。舞台で焼き肉を食べていたのが面白かった。それから、キッズラインの二人などユーモラスな面もあったが、ほっと出来て良かった。日本は弱者が生きにくい、自殺を語ることが出来にくい・・・。しかし、話したい人がいる。取材を断った人の方が少ないという事実を知らせてもらった。有り難かった。ドキュメンタリーシアターという手法は有効だと思いました。
- 語られることのない生の声、生々しい声が心にずしりときました。終わった後、何故か涙が出ました。どんな講演よりも心に伝わる演劇でした。
- 自殺を正面から捉えていると思う。リアルな言葉は胸に刺さってくる。側にいることをきちんと伝えたい。話したい思いがあるのに、話せる場所がないこと、それが先ず問題なのかもしれない。
- 自殺をする人は気持ちが弱い人だと思っていたのですが、実際に自分が自殺した人々と同じような様々な苦しい状況になってみないと、本当にその時どういう精神状態になるかは分からないと思いました。誰にでも起こりえる身近なことなんだな、と改めて実感しました。今の自殺者増加の原因や「自殺」ということを他人に話す事の難しさや辛さを改めて知る事が出来ました。しかし、話すことで精神的にラクになるケースもあるという話を聞き、もしこれからもそういう状況になって苦しんでいる人に出会ったら尻込みせずにちゃんと話を聞いてあげたいと思いました。こういう場が、これからも色々な所で実施されたら、より多くの人が自殺問題を考えるきっかけになると思います。
- なかなか捉えにくいテーマ・内容を、具体的な(リアルな)自殺の方法や状況、背景を織り込み、劇という独特な手法であったため、真正面から見つめることが出来た。取材に裏打ちされているのでリアルに入ってきた。啓発パンフなどだけではなく、いろんな見せ方・感じさせ方が必要。今回の手法は足も運びやすく良い方法だった。
- リアリティがあり、見ていて楽しかった。自殺を内容としているとは思えない明るさが伝わってきた。イメージを変えていこう、という思いが伝わってきた。