劇団ワンツーワークス (OneTwo-WORKS) 古城十忍の演劇

誰も見たことのない場所
■公演データ
[主催] 宮崎県
[共催] 宮崎県自殺対策推進協議会・宮崎県精神保健福祉連絡協議会
[日時] 2010年8月29日(日)
[会場] 宮崎市民文化ホール イベントホール
[進行] 12:30―開場
      13:00―『誰も見たことのない場所』上演
      15:40―アフタートークセッション
[入場料] 無料(先着300名) *事前申し込みが必要。
■観客動員
 
観客動員数 188名(関係者除く)
■アフタートーク
「日本で初めてのドキュメンタリーシアター」
 古城十忍(劇作家・演出家)×奥村洋治(俳優)×関谷美香子(俳優)×重藤良紹(俳優)
■アンケートに寄せられた声
  • 自殺の遺族の気持が理解できた。舞台表現、秘話、遺された人は話す場所、機会がないということ、本当は話したいという心理を知りました。
  • 身近に自殺した人がいる方へのインタビューで、「話したがっていた」とおっしゃっていたこと。自殺に関わった人々のしゃべりたいのにしゃべる場所、機会が少ないこと。自殺者の関係者が誰かに話したいということに驚いた。
  • 自殺する人の考え、葛藤など1人では思いつかなかったことが色々と知ることができました。古城さんや出演者の方の語りが率直で良かった。
  • よい企画だったですね、質問の最初の方がおっしゃっていたこと・・・映像で生の声を流せば、その方が効率的ではという意見もありましたが、逆に聞いて取材をした話(なかなかできませんが・・・)を生の声として伝えていただくことも非常に効果や影響があると思います。
  • 自分の身近な人を自殺で亡くし、遺された方から「生きているだけで幸せ」と言われたのが思い出されます。いろんなことを教わった気がします。
  • これまでのフォーラムとはまた違ったスタイルで、意義があったと思う。これまでの「自殺対策」企画参加者層に加えて新たな方々(老若男女幅広い層から)のご参加があり、単なる参加者数のみでははかれない効果があったのではないか。
  • 今回の演劇によるフォーラムに大変迫力があり、それでいて立場(当事者)の声をよくこの様に構成できたと感心致しました。一通りの講演より心を打ちました。数多くの県民にも見せたかったと思いました。もう一度企画してほしい。ありがとうございました。
  • 演劇を通して、自殺を考える機会を提供するという試みは新鮮、強い印象を受けました。一般的な講演よりも訴える力があったと思います。当事者の発表よりも役者の方が伝える力が大きいと感じました。
  • おそらく演劇関係の方と思うけど、元気のいい若い人が会場にいっぱいいた。30年前兄が自殺したいと電話してきたのを思い出した。あのときは、家族が動揺したことを覚えています。現在、兄は生きています。生きることはやっぱり素晴らしい。
  • 自殺が美徳だった時代も憂慮すべきことだが、いつからか“後ろめたさ”に変わりタブー視されるようになったことが本人や遺族をさらに追い詰めていってるような気がします。まずは“一人じゃない”ってことを伝えたいと思いました。
  • 初めてこのような演劇を知り、見て、聞いて、もっとこのような活動を広げて多くの人に彼らの声を聞いてもらいたいと思いました。